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2013/02/16

(株)モアライフ講習会リポート

2013年1月8日、株式会社モアライフ様のお招きにあずかり、『感染予防と死後の処置』講習会をさせていただきました。社長様から、葬祭業務を行う社員様の、知識及び死後処置技術の向上を目的にご依頼を頂きました。友引の前日、(株)モアライフ様の葬儀式場で、ご出棺が終わられてからの夕方からの開催でした。

搬送中やご自宅で、ご遺体から出血が起こることがあるため、適切な処置を学習したいとのご希望でした。そのため、感染を予防する理論だけではなく、死後処置の手技を実習していただくプランをご提案し、理論と実習の2本立てで講習させていただきました。
理論は、弊社エル・プランナーのオリジナルテキストを使用しました。実習は、①グローブテクニック、②橋本式圧迫固定法、③医療ウイッグを使用した鼻腔の詰めものを体験していただきました。
病院から搬送中や帰宅後の出血は、おもに医療器具抜去痕からの出血と、鼻・口からの出血です。したがって、葬祭業従事者の方々は、橋本式圧迫固定法と鼻腔の詰めものができることが望まれます。

感染予防の講義で、「手袋なんかしたら、ご遺族に失礼になる」といった、ご意見がありました。実際、ご遺体に携わる業務中での問題点は沢山あります。こんな時は、どうしたらいいのかといったご質問や、こんなことがあったけれど何故?など、様々な業務の問題点に対して、適切な方法をお話しさせていただきました。

医療機関で死後処置が行われても、不適切な処置の場合は出血が起こります。検案が行われた場合は、①死後処置が行われていない、②腐敗が進行することから、出血や体液の流出が起こります。葬祭業従事者の方々は、常に出血・体液の流出といった事態に直面する職業です。
そのために、感染予防の方法や、適切な死後処置の仕方を学んでおいた方が良いと、考えられたことが、本講習会のご依頼につながりました。
葬儀業務の後の講習会で、お疲れになっておられたにも関わらず、熱心に受講いただき、誠に有難うございました。皆様とご遺族の安全のために、役立ていただけたら幸いでございます。

文:橋本佐栄子

■講習風景

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