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2013/03/19

山梨県葬祭事業協同組合様主催「感染予防と死後の処置・化粧」研修会セミナーリポート

1月23日、山梨県葬祭事業協同組合様のお招きにあずかり、「感染予防と死後の処置・化粧」の講演をさせていただきました。葬祭事業組合従事者様、同組合協賛事業者様のご参加をいただきました。
会場へは、中央自動車道を利用してお伺いしました。昨年12月2日、天井板落下事故が発生した笹子トンネルは、速度規制がありましたが、開通しておりました。痛ましい事故の犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げながら通過いたしました。

17時から19時までの2時間講演をさせていただきました。講習様式は、パワーポイントを使って行いました。ディスポーザブルグローブの着脱を実習していただきました。
ご参加者の葬祭業従事者様にお聞きすると、葬祭業としては、死後処置はしないそうです。しかし、搬送中やご納棺の際に、ご遺体の鼻や口から出血や体液が流出することがあるそうで、その場合には血液や体液を拭かざるを得ないそうです。

本講習は、出血や体液の流出に遭遇した時のために、何が危険か、どうすれば危険回避できるのかということをポイントに、感染リスクや感染防御物品、感染症が判明している場合の携わり方などをお話させていただきました。
化粧は、死体現象(ご遺体に早い時期に発現する現象)に関する解説を加えながら、ご遺体に適した化粧の方法を動画でご覧いただきました。

講習終了後の感想としては、「医学的な学術だけだと難しいけれど、自分たちの業務に密着した内容で、大変わかりやすい講習だった」と、ご好評いただきました。
葬祭業は、人体を取り扱う職業柄、医学的見地に立った正しい知識が必要です。正しい知識を持って、心を込めてご遺体とご遺族の接遇へと活かされることを願っております。本講習が、葬祭業従事者の皆様とご遺族の安全ためにお役立ていただければ幸いでございます。

本講習会は、山梨県葬祭事業協同組合理事長 (株)セレオ 代表取締役 保坂孝夫様のご推薦により開催の運びとなりました。講習会の企画運営には、山梨県協同組合専務理事 (有)山梨博愛社 代表取締役 坂本秀直様にご尽力いただきました。また、講習会当日は、機材設置並びに写真撮影を、(株)セレオ 企画室室長 中込宏幸様にお手伝いいただきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。誠に有難うございました。

文:橋本佐栄子

■講習風景

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