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2013/05/08

中野サンプラザ「エンゼルケア・エンゼルメイク講習会」セミナーリポート

4月13日(土)東京中野サンプラザにおいて、「エンゼルケア・エンゼルメイク講習会」を開催いたしました。神奈川県、東京都、青森県からお越しくださいました。
消化器専門病院、大学病院、総合病院、ホスピス、在宅医療を行っておられる医院などへ勤務しておられる看護師の方々がご参加くださいました。

死後ケア実習は、遺体用圧迫固定法と鼻腔・口腔の詰め物の手技を学習していただきました。
メイク実習は、「男性用メイク」「女性用ナチュラルメイク」「パーツメイク(アイブロー・リップメイク)」を体験していただきました。

はじめに、死後処置業務を行う際には、入院患者さんへの(院内)感染予防と従事者の安全のために標準予防策の実施が必要だということからお話しさせていただきました。それから、ご遺体から出る血液・体液・排泄物は感染の可能性があるため、ご遺族や搬送業者等の感染予防(公衆衛生を守る)のために、高リスク体液等が漏れ出ない処置をエビデンスに基づいて解説させていただきました。

メイクは、死後処置の手技のように、こうしなければならないという決まりはありませんが、弊社エル・プランナーは、生体と同じ化粧ではなく、ご遺体に適した化粧法を提唱しています。ご遺族に安心していただけるお顔に整えるために、年齢や性別にあった化粧法を学習していただきました。
ご参加者の皆様は、初めての化粧法に、これで良いのかといった半信半疑のご様子でした。また、メイク用品の少なさや、病院にある材料や市販の口紅など身近なものでできるといった点も意外だったのではないでしょうか。

【受講者様からのご意見をご紹介させていただきます】

「病院での化粧は、ケアとしての化粧だからこれくらいでもよかったのかもしれません」
「今まで、化粧しすぎていたかもしれません」
「生体の処置とは違うご遺体専門の処置方法の必要性がわかりました」
「死後の状態の変化に衝撃を受けました。遺体用圧迫固定法を実施してみたいと思います」
「綿を詰める必要性がわかりました」
「消毒剤を使った清拭や口腔ケアがわかりました」
「エビデンスが良く理解できました」
「画像が多く理解しやすい内容でした」
「遺族ケア(声のかけ方)について、講義のちょっとした先生の話もとても勉強になりました」

また、『遺族ケア~ご遺族への言葉かけ』を学びたい等のご意見を頂戴しました。
以前は、遺族ケアの講義を行っておりましたが、ここ1年ほど休止しておりました。また、『遺族ケア~ご遺族への言葉かけ』をテーマにした講習も検討したいと思います。

ご参加者の皆様、受講いただき誠に有難うございました。
それぞれの看護の現場で、ご遺体とご遺族のためにどうかお役立ていただくことを願っています。
皆様から頂戴した貴重なご意見は、今後の講習へ向けてさらにより良い情報をわかりやすくお伝えできるように参考にさせていただきます。
今回、共立蒲原病院 死後処置専門看護師の荒田さんに講習のお手伝いをいただきました。
最後の片づけまで本当に有難うございました。
皆様方のご活躍を心よりお祈り申し上げております。

文:橋本佐栄子

■講習風景

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