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2013/06/13

中野サンプラザ「エンゼルケア・エンゼルメイク講習会セミナーリポート

6月8日土曜日、中野サンプラザで「実習のある エンゼルケア・エンゼルメイク」講習会を開催しました。
ご参加下さいました方々は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県からお越しくださいました。
消化器内科、消化器外科、呼吸器内科、循環器内科、婦人科、泌尿器科、緩和ケア、ICU、救命救急外来、混合内科、脳外科、特養、外科、訪問に勤務されている看護師の方々がご参加くださいました。
マニュアルの見直しや、エンゼルケア研究の参考にしたい、といった病棟・チームの課題や、これまでの死後ケアへの疑問や今まで学ぶ機会がなかったなど、個人的にエンゼルケア向上の目的から受講くださいました。

弊社エル・プランナーのエンゼルケアは、感染予防対策としての死後ケアの手技に重点を置いています。帰宅後、血液等が漏れ出ることで感染の可能性が起こります。
お亡くなりになった患者様を綺麗にしてお返ししたいと思って手当てされても、(病院では綺麗でも)帰宅後出血が起これば、ご遺体の尊厳は損なわれます。

留置針をはじめ医療器具抜去部への処置として、「遺体用圧迫固定法」の実習を行いました。皆様、強く圧を加える手技に驚かれていました。「遺体用圧迫固定法」は、生体では行わない手技です。初めて知った!病院へ帰ったらさっそく実践します!といった感想を頂戴しました。
鼻腔、口腔の詰めものの手技は、医療マネキン1体を2名で使用して実習していただきました。先輩が詰めものはしなくてもよいと言っていたけれど、何故しなければならないのかという理由が、感染予防の意味からもよくわかりました!という感想をいただきました。

エンゼルメイクの実習は、メイクマネキンを使用して、男性用ナチュラルメイク、女性ナチュラルメイク行いました。
もっと難しい化粧法が必要なのかと思っていましたが、死後変化からスキンケが大切だということがわかりました!化粧時間が短縮でできる!などの感想をいただきました。

共立蒲原病院の死後処置専門看護師の荒田さんと、美粧衛生師の平野さんが実習指導のアシスタントをしてくださいました。
また、荒田看護師は、病院での死後出血体験を話してくださいました。平野さんは、葬祭業従事者で美粧衛生師です。弊社エル・プランナーが認定した死後処置・ご遺体の冷却管理・美粧の専門家です。次回の7月13日和歌山講習会でもお手伝いいただきます。(美粧衛生師については、またの機会にご紹介したいと思います。)
荒田さん、平野さん、前日当日の2日間お手伝い有難うございました。

受講者様、大変熱心に受講いただき誠に有難うございました。ご質問もたくさんいただきました!和気あいあいとしたなか、活気のある楽しい勉強会でした!
「実習のある エンゼルケア・エンゼルメイク講習会」が、患者様とご遺族のためにお役立ていただければ幸いでございます。また、受講者様におかれましては、手技のご質問などございましたら、何なりとお問い合わせくださいませ。

文:橋本佐栄子

■講習風景

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