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2013/08/24

関西看護出版 札幌講演「遺族ケア・エンゼルケア・エンゼルメイク」

皆様、暑い中、お疲れ様でございます。エルプランナーの橋本 友希と申します。
今回は、北海道の札幌市で「遺族ケア・エンゼルケア・エンゼルメイク」の講演をさせていただきました。北海道には、過去1度だけ、いったことがあったのですが、改めていくと、涼しくて、食べ物もおいしくて、景色もきれい、本当に素晴らしいところだなぁと、実感しました。さて、公演当日、札幌市は朝方雨が降っていて、やや涼しく、とても過ごしやすい気候でした。今回の講演も、現場の状況や、ご家族様のお話し、また手技の実演等を踏まえ、お話をさせていただきました。
まず、最初の遺族ケアの講演では、遺族の方に対してどのようなお声をおかけすればいいのかわからず、悩んでいらっしゃる方もずいぶんいらっしゃったようで、「遺族ケアとは」から始まり、遺族の理解と対応などをお話しさせていただきました。遺族ケアの講演が終わった後の休憩時間などには、今回の講演が、遺族対応への理解のきっかけになったと、ご出席いただいた看護師の方からお言葉をいただきました。
続いて、「エンゼルケア」の講演へと移ります。すこし、話の雰囲気も軽くなってくるので、会場からも笑いが混じったりと、和んだ様子でお話を聞いていただけたようでした。 手技の根拠、方法等をお話しさせていただくと、「ええ!!」や「へぇ~」といった驚きや納得のようなこえも聞こえてきました。
エンゼルケアについて、いただいたご質問には、「最新の情報はなにか?」や「詰め物をしないと習ったけど、どっちがいいのか?」などがありました。最近のエンゼルケアの動向をいろいろなお話から推測するに、やはり「詰め物はしない」風潮が強いように感じます。しかしながら、死後の体液等の流出は、実際に起こっていることと、どのご遺体から体液等の流出が起きるかわからないために、自宅に帰られてからのご家族や関わる方々の安全を守るためにも、「詰め物は適切に実施する必要がある」とお話しさせていただきました。 情報の新旧も、私にはあまり意味はないように感じます。むしろ、新旧よりも、「行う行為に対してしっかりとした根拠がある事」が大切なのではないかと思っています。 これら多数の情報の中から、根拠をもとに情報を選定し、必要なケアをえらんでいただけたら幸いです。
最後に、エンゼルメイクの講演に入りました。昼食後であることと、1日がかりの講演になるので、受講者の方々もずいぶん疲れが表情に出てきているような・・・・・。
しかしながら、あと一息、がんばって聞いていただきました。
エンゼルメイクは、作り手の思いでつくるのではなく、対象が誰で、誰のために行うのかという、目的からお話をします。どうしても、現場でご自宅に帰っていらっしゃったお顔を見ると、誰のためにしたメイクかわからないときもあります。
メイクといえど、対象と技術は各部署で共通理解をしていただいていた方が、仕上がりに差がなく、技術の統一ができるのかなと感じます。
一通り、解説をして最後に実技を見ていただきました。実技を実際に動きで見ることで、よりイメージしやすく、覚えられたのではないでしょうか。

講演内容が盛りだくさんで、質疑応答まで時間が十分に取れず、講演が終了となってしまいした。時間配分をもう少し調整して、皆様のご質問に十分お応えできるよう、努めてまいります。
今回、講演をさせていただいた中で、来ていただいた方から、「今は詰め物をしない風潮が広がっていて、本当に困る。遺族のためにも、本人のためにも、必要な処置をしていかなければいけないと思うので、この公演を今後も続けていって、詰め物が必要だということを伝えていってほしい」とのお言葉をいただきました。
本当に、ありがたく、うれしく、そしてしっかりと受け止めて、今後の講演の励みにさせていただきたく思います。 ほんとうに、長い時間ありがとうございました。

著 橋本友希

■講習風景

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