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「告別：安全で麗しいお姿とのお別れ」を目指す濱中葬儀社様の取組み
東京都八王子市にある老舗、濱中葬儀社様では、美粧衛生師として高杉美和子さんがご遺体の冷却管理・死後の処置、美粧（化粧）を担っておられますが、このほど、高杉孝代表取締役社長が本格的に、ご遺族と故人様とのお別れを重視した葬儀を行うために、ご遺族の安全とご遺体を麗しいお姿で保つための「状態チェック表（感染予防チェックリスト）」の活用を始められました。
故人様とご家族との別れにおいて、ご遺体が麗しいお姿であることが望ましいのは、言うまでもありません。けれど悲しいことに、病院からお帰りになるご遺体は、麗しい時ばかりではありません。医療器具抜去痕や鼻腔・口腔から出血が起こる、褥瘡（床ずれ）からの浸出液が悪臭を放つなど、故人様のプライバシーを損ねることが多々ございます。
ご葬儀の大小に関わらず、大切な故人様（ご遺体）を手厚く弔いたいと願っておられるご家族にとっては、ご遺体が麗しいことが何よりの慰めです。
濱中葬儀社様では、病院へお迎えの際に「状態チェック表（感染予防チェックリスト）」を持参して、死後処置担当看護師の方にご遺体の身体状況をお尋ねし、血液等が漏れ出る部位を記録します。
死後処置が行われていない場合（検視・検案対象）や、不適切な死後処置の場合に、出血が起こってからの対処だけではなく、血液・体液の流出を未然に防ぐ目的から「状態チェック表（感染予防チェックリスト）」の活用を始められました。
「状態チェック表（感染予防チェックリスト）」の効果ですが、帰宅後、ご遺体のどの部位に医療器具抜去痕があったかということが判明していれば、その部位をピンポイントで確認することができます。また、漏れがあった場合は、流出被害が広がる前に適切な手当てをすることができるのです。
医療器具抜去痕等からの血液・体液が着衣を汚染する前に処置ができれば、感染を予防することができます。（高リスク体液が付着した着衣も感染対象です）
高杉代表取締役は、現在、遺体感染管理士２種の取得を目指し勉強されていますが、以前は、「ご遺体は匂うのが当たり前」だと思い込んでおられ、また、「腹水は抜かなければ足からも漏れ出る」「腹水が口から出る」など、医学的根拠のない誤った情報に翻弄されたそうです。※鼻腔・口腔から体液が流出することがありますが、体液は腹水ではありません。 現在は、１週間日延べをされるご葬儀の場合でも、腐敗臭は無く、ご遺体は麗しいお姿で、ご遺族が安心してお別れできるようになられました。
「都市型の地域では、超高齢化社会に向けて、葬儀式の参列者が少数化するのは否めません。これまで以上に、ご家族と故人様のお別れにウエイトをおいた葬儀・告別式を提供することは必然となるでしょう。私は単なる儀式や化粧だけを提供する葬祭業者ではなく、ご遺体に携わる専門職として、これまで我々の業種にはなかった医学的知識を取り入れ、ご遺族と社員の安全を守り、ご遺族が心から安心して麗しいお姿の故人様とお別れをしていただけるように（ご遺体に）携わっていきます。病院で手厚く看ていただかれた患者さんを、責任をもって私が引き継ぎます。単なる葬儀式の提供だけではなく、死後ケアを通して地域貢献できる葬儀社として頑張っていきます！」 と、熱く語ってくださいました。
お話を伺っている間にもご葬儀を終えられたご遺族が来られ、 「濱中さんに頼んで良かった！奥さんが何度も（ご遺体の）様子を見に来てくれて、綺麗にしてもらえた。何回もお葬式に出たけど、あんな親身に世話をしてくれた葬儀屋さんは初めてだった。奥さんが、私たち（家族）のことも親切にいたわってくれて嬉しかった！」
と感謝されていました。
ご葬儀が終わってからも、足を運んで下さるご遺族が増えられたそうです。もったいないほどの感謝のお言葉に社長様も奥様も強縮されていました。
濱中葬儀社
高杉代表取締役は、ご家族の安全と適切な冷却管理業務が実施できることを証する「遺体感染管理士２種」認定資格を取得されるため勉強されています。
ご遺族の立場に立ってご遺体に接していただけることが、エル・プランナーの願いです。
濱中葬儀社様の今後ますますのご発展を心からお祈り申し上げております。
※本年度から、医療へ向けて「遺体感染管理士」認定資格制度を実施していますが、2015年から、葬祭業を対象とした、「遺体感染管理士２種」認定資格制度をスタートします。
「遺体感染管理士２種」認定資格に先駆け、美粧衛生師の所属する葬祭業社様では、「遺体感染管理士２種」認定資格の取得が始まりました。
※葬祭業対象「遺体感染管理士２種」認定資格につきましては、準備が整いしだいエル・プランナーのホームページでご案内させていただきます。
