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2014/08/30

国立病院機構熊本医療センター講演レポート

8月も終わり、秋の香りがし始めた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、今回、熊本医療センター様からの講演依頼をいただき、熊本へ行ってきました。
熊本には、はじめてお伺いするので、どんな場所か楽しみでした。ただ、飛行機に乗ることを除いては・・・。
熊本につくと、なぜか豪雨。前が見えないくらいの大雨で、湿度たっぷり。何もしないでも汗がにじみ出てくるような天気でした。
さて、翌日の講演当日。昨日とは打って変わって晴天。暑すぎて、倒れそうでした。
講演会場の熊本医療センターでは、参加者の方々が院内外から95名ほどお越しになってくださり、皆様の意欲の高さを感じました。
講演は、「遺族ケア、エンゼルケア、エンゼルメイク」について2時間30分の講演となりました。
まず初めに、「遺族ケア」のお話をさせていただき、遺族に対する接し方や声のかけ方、情報の分析等をお伝えしました。皆様とても真剣に聞いてくださっていて、物音ひとつしないくらいの静けさでありました。
次に、エンゼルケアについてのお話をさせていただきました。エンゼルケア独自の技術や、具体的な方法等をお話しさせていただき、「なぜ、こうしなくてはいけないのか」という根拠の部分についても、ご説明できたのではないかと思います。
最後に、エンゼルメイクに関してのお話をしました。メイクに関しては、「美しいとは?」、「意味のあるメイクとは?」と言う事に論点を置いて、お話をさせていただきました。弊社のメイクのお話は、かなりシンプルな工程なので、ひょっとしたら拍子抜けに感じられる部分もあるかもしれません。しかし、このメイクの意味は、実践していただくととてもよくわかるかと思います。
講演中、終始会場は静まりかえており、講師から見てもあまりにも静かすぎて「講演内容に関して不備があったのではないだろうか?」と心配になるほどでした。しかし、研修担当の方にお話を聞くと、皆様の興味の強さから、真剣に聞き入っていたためとお伺いでき、ほっと一安心でした。
現在は、西アフリカのエボラ出血熱のニュースが大きくとりだたさえています。ご遺体からの感染も世界的に急激に認知度が高まってきました。そのため、病院でできる最後の処置こそ、根拠をもって帰宅後の出血や体液の流出を防げるよう実施していくことが必要であると、痛感しています。
今回講演させていただいた内容が、皆様の看護において、有意義でありますように、また、ご家族の方の悲しみに寄り添い、心の回復を支えられるケアができますように、お役立てていただければ幸いです。
それとともに、皆様のこれからのますますのご活躍、心よりお祈り申し上げます。 この度は、本当にありがとうございました。

著 橋本 友希

■講演風景

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