NEWS

2014/09/14

遺体感染管理士、遺体感染管理士2種認定資格者の活動をご紹介します。

和歌山市の美粧衛生師、遺体感染管理士2種認定資格者の平野泰寛様から嬉しいご報告をいただきましたのでご紹介させていただきます。平野さんの活動がタウン誌に掲載されました。
タウン誌が配布されるとすぐに、昨年よその葬儀社様でご葬儀をされた方からお電話があったそうです。「亡くなった後、病院で梅毒があったと言われました。葬儀をしていただいた葬儀屋さんでは、(感染について)何も言ってくれませんでした。感染のことが不安の中葬儀をしました。そういうことまでちゃんと考えてしてくれる葬儀屋さんがあるんだと知って安心しました」

平野さんのお話を聞いて、見ず知らずの方が、記事を見てすぐにお電話をしてこられたのですから、よほど不安だった体験が心に残っておられたのでしょう。
ご遺族の中には、感染症や死後の変化などへの不安を抱いておられる方があります。私の体験からもこれまでから、ご遺体の死後変化・腐敗・冷却等についてご遺族から尋ねられることがありました。そのような時にこそ、ご遺族の心情を気遣いながらわかりやすく正しく情報を伝え、適切な対応ができる遺体感染管理士2種の皆様にご遺族のお役に立っていいただきたいと願っています。

「大人の自愉生活Let」タウン誌

《 配布部数 》 119,690部
各戸配布/81,600部 産経新聞折込配布/14,700部 職域配布/2,520部 拠点設置配布/20,870部

《 配布エリア 》
和歌山市、海南市、岩出市、紀の川市、伊都郡かつらぎ町、有田市、有田郡、日高町、みなべ町、御坊市、県庁、市役所、一般企業、和歌山県利用組合生活衛生同業組合加盟店の理容店

《 記事のご紹介 》
日赤和歌山医療センターと県警で取り組み 

遺体からの感染予防に「チェックリスト」慶サービス

高度医療が進み、約8割が医療施設で亡くなる一方、超高齢化社会の中、1人で亡くなる例も増えている。
「葬儀で故人様にかかわる方たちの衛生面のケアを行うには、医療、警察、葬儀社の連携が必要です」と指摘するのは、美粧衛生師で遺体感染管理士でもある「慶サービス」代表の平野泰寛さん。「遺体は時間の経過とともに死後変化が起こり、血液や体液が流出するケースもあり、生前からの病気にかかわらず感染事故の危険があります。ですが、遺体の状態について医療施設や警察等からほとんど情報提供されないのが現状」と解説する。 平野さんの働きかけで、日本赤十字社和歌山医療センターは昨年から、辻本登志英集中治療部長・救急部副部長の指導の下、死亡診断書と一緒に感染予防を目的とした遺体の「状態チェック表」を遺族に手渡すシステムを導入。和歌山県警も今年5月から、和歌山市内で発見された遺体について、遺体検案書とともに同チェック表を渡す試みを始めた。  全国的にも新しい取組みで、平野さんは「状態チェック表できちんと情報を葬祭業者に引き継ぐことで、感染の心配なく安心して故人様とのお別れをしていただくことができます」と話している。

日本赤十字社和歌山医療センターでは、辻本先生のご尽力によりICU、救命救急を始めすべての科部署で状態チェック表の配布が実施されることになりました。

その他、須佐病院(和歌山県)でも遺体感染管理士東浦映理子様の働きかけで間もなく状態チェック表の配布が実施されます。

共立蒲原総合病院(静岡県)では、遺体感染管理士荒田康世様の働きかけで状態チェック表の葬儀社への配布が決定しました。年内には葬祭業者の皆様へ状態チェック表の活用について説明会を企画中です。私橋本も同席させていただきますのでその節は宜しくお願いします。

状態チェック表の目的は、葬祭業者・搬送業者様への安全な引継ぎです。
遺体感染管理士・遺体感染管理士2種の皆様の手技ならびに状態チェック表の普及活動は、『看護覚え書き』p.54にあります、まさに看護職に求められるシャドゥ・ワークです。貨幣価値に換算されない仕事、けれどその価値はすべての人々が求めているもの(健康・安全)につながり尊い活動です。

遺体感染管理士在籍の病院様におかれましては、感染予防対策上の手技の実施と共に、葬祭業者様への状態チェック表の見方の指導がこれからの課題になってきます。
葬祭業者様への説明会を考えておられる遺体感染管理士の皆様のご相談には、橋本佐栄子が対応いたしますのでご相談お問合せください。

遺体感染管理士、遺体感染管理士2種の皆様、活動のご報告有難うございました。 認定資格者の皆様の普及活動へのご苦労をお察しするとともに、ご尽力に心から感謝申し上げます。 さらなるご活躍を応援しています!

状態チェック表(感染予防チェックリスト)は、以前新着情報でご紹介しています。お時間の在ります時にご覧いただけると幸いでございます。

http://www.lplanner.co.jp/news/20140525.html

一覧に戻る


著作権法に基づき無断転載を禁じます
COPYRIGHT (C) 2002-2023 L・Planner Co.,Ltd. All Rights reserved