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2017/04/18

和歌山遺体管理センター様主催「死後ケア研修」セミナーレポート

4月16日(日)、和歌山遺体管理センター様主催「死後ケア研修」の講師を務めさせていただきました。
満開の桜に囲まれ、1年で最も美しい季節に和歌山市での開催となりました。夜は、ライトアップされたお城の白壁が暗闇の静けさの中にくっきりと映し出され、それはもう荘厳な風景でした。
遺体管理センター長平野泰寛様、講演の機会を頂戴し誠に有難うございました。

和歌山市を初め県内外から約50名の看護師・介護士の方がご参加くださいました。
患者様死亡退院の後、身体に現れる死後の変化を前提に、帰宅後の感染を予防する死後ケア、ご遺族への対応の仕方、ご遺体の化粧について講演させていただきました。

今回の研修会は、和歌山市に、わが国初の遺体取扱い資格を有した遺体管理センターの誕生記念講演として、日本赤十字社和歌山医療センター集中治療部部長辻本登志英先生のご協賛を頂いただいた研修会でした。
遺体管理センター長平野泰寛さんが5年前から、医療と葬祭業との安全な引継ぎについてお話しをされておられた経緯から協賛の運びとなり「死後ケア研修」が実現しました。

医療と葬祭業が感染予防の観点から連携することで、公衆衛生を守ることができます。
ご遺族にとっては、帰宅後に鼻や口、医療器具抜去痕からの出血がなく、麗しいお姿でお別れをしていただくことが望ましいことは言うまでもありません。
ご遺族に寄り添う対応や言葉かけを心がけていくことは、職業人(医療者・葬祭業者)としてだけではなく、人として大切なことではないでしょうか。

ご参加者の皆様、大変熱心にご清聴頂き誠に有難うございました。
死後ケアは、単に詰めものの要不要を論じる処置技術の視点だけではなく、ご遺族にとってどんなケアが望ましいのかということを、ご遺族の立場になってお考え頂く機会になれば幸いでございます。
エル・プランナーの処置技術は、「どうしたら麗しい姿を保って安全で安心してお別れいただけるだろうか」と考え続け、死後ケア現場での1万件の実践から生まれた技術です。

遺体管理センター長平野泰寛様、日々、地域の皆様の影役者となってご遺体の美粧に携わっておられると拝察いたします。今後のより一層のご活躍をお祈り申し上げております。
須佐病院看護師東浦様、開催前、当日の準備にご協力頂き有難うございました。資料の校正、印刷、ファイル製作、当日の機器の調整などのご協力を頂きましたホームページ制作会社社長森本様、有難うございました。
災害支援を視野に入れ公衆衛生の見地から視察くださいました和歌山市議会議員宇治田清治様、専門分野の研修にも関わらずお忙しい中ご清聴ありがとうございました。

皆様方のお支援を頂き、講演を無事に終えることができました。
心より御礼申し上げます。

文 橋本佐栄子

和歌山遺体管理センター長 平野泰寛様

「死後ケア」講演風景

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