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2017/12/15

第3回DICM研修会京都会場レポート

10月28日、京都私学会館にて、第3回DICM(遺体感染管理士)研修会を開催しました。
大阪府、奈良県、静岡県、沖縄県、長崎県、熊本県、千葉県、神奈川県、群馬県、和歌山県、岐阜県、愛知県、愛媛県、岡山県、広島県、島根県、福岡県、滋賀県、三重県からご参加頂きました。

平成29年の今年は、『ご遺族に寄り添う遺族ケア』研修、『東日本大震災における葬祭業の人的支援活動報告』、医療者初の『美粧衛生師認定式』を行いました。 活気に満ちた楽しい時間を共有させて頂きました。困難事例の処置に対する質問などもありました。
遺体感染管理士(医療・介護)、遺体感染管理士2種(葬祭業)が全国に誕生し、ご遺体に携わる医療・福祉・葬祭業とそれぞれの職業で、標準予防策に基づいた感染予防対策上の死後ケア技術が広がることは本当に嬉しい限りです。




医療者初 美粧衛生師認定資格証

遺体感染管理士00001 荒田康世様 共立蒲原総合病院 所属
美粧衛生師認定資格は、本来葬祭業従事者対象の認定資格ですが、荒田様は、長年に渡り、感染予防対策上の死後ケアを深く学ばれ、たくさんの方々の技術指導・人材育成に貢献されました。その功績を称え、美粧衛生師認定資格を授与させて頂きました。

みなさん、ごめんなさい!
たくさん写真を撮らせていただいたのに、パソコンの中で写真が迷子に…
ご紹介できないのがとても残念です!


~遺体感染管理士のご紹介~

遺体感染管理士00160 北原 昌幸様
海上自衛隊下総航空基地隊衛生隊 所属
千葉県からご参加くださいました。
東日本大震災で衛生隊員として活動されたことがきっかけで、遺体感染管理士認定資格養成講座を受講しようと思われたそうです。朝日新聞社の大森様のインタビューに、「お話しできる範囲で…」と言いながら、快く応じてくださっていました。

遺体感染管理士00106 舛田健治様 看護師
奈良県からご参加くださいました。
ご感想を頂きました。
『当院で、遺体感染管理士認定資格取得後の始めてのエンゼルメイクを行なって、初めはこれで良いのかと不安でしたが、処置終了後、ご家族に「お側に居てあげてください」と、声をかけ病室に案内しました。すると、ご家族はお顔を見るなり、「とても安らかな顔で、艶もあり綺麗にしていただいた!!」と、感謝の言葉を頂きました。数日後、僕は不在でしたが、病棟師長から、「とても安らかなお顔で、綺麗なままで送らせてもらいました」と、わざわざお礼を言いに来られたと聞かされました。遺体感染管理士認定資格を取得し技術が活かされ本当に良かったと思いました。患者様とご家族に最期の看護をすることができて心の底から良かったと実感しました!

遺体感染管理士(医療・介護)、遺体感染管理士2種(葬祭業)が全国に誕生し、ご遺体に携わる医療・福祉・葬祭業とそれぞれの職業で、標準予防策に基づいた感染予防対策上の死後ケア技術が広がることは本当に嬉しい限りです。
遺体用圧迫固定法など、死後ケア専門の技術がスタンダードになるには、長い時間がかかると思います。
けれど、あきらめないでください。
地道に正しい技術を実践し続けて頂きたいと願います。
「やっぱり、必要な技術だ!!」と、必ず実感する時が訪れます。
技術が身に着くには時間がかかります。
医療・福祉現場での死後ケア業務は、シャドーワーク(貨幣価値に換算されない仕事)ですが、時間をかけて技術を磨き、故人様とご遺族のために役立ててくださる方が一人でも増えることを願っています。
搬送中やご自宅へ戻られてから、出血や体液の流出被害に会わないために…

死後ケア業務は、忙しい中、時間をかけられない時があるかもしれません。
もっと、こうしてあげれば良かった、と後悔が残ることがあるかもしれません。
そんな時、共に学ぶDICMの仲間と体験を分かち合い忍耐強く技術の実践へ向かう勇気と情熱を共有していきたいと思います。
DICM研修会は、“誰のために何故そうするのか”ということを深く理解していただく研修会でもあるのです。
これからも、より良い情報を丁寧にお伝えしていきたいと思います。
遺体感染管理士、遺体感染管理士2種の皆様、遠方からご参加頂き本当に有難うございました。
朝日新聞和歌山総局 大森浩志郎様、お忙しい中、社会活動的な側面から「遺体感染管理士認定資格」にご興味をお寄せ頂き取材を賜り誠に有難うございました。

来年も第4回DICM研修会を開催する予定です。
遺体感染管理士の皆様、また再会いたしましょう!

文 橋本佐栄子

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