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2011/07/20

7月14日~15日「エンゼルメイクスクール基礎コース」を開催いたしました。

東京から2名の方が受講くださいました。
貸し式場(メモリアルホール)の経営ならびに、葬祭業のソフト面の人的サービスを代行・アシストする会社を経営されている社長様と従業員様です。

ご参加の動機は、遺体処置(死後処置)の仕方や、処置を行う際や施設としての安全面(感染予防対策)について、正しく学習しておきたいというものでした。また、式場には2機の遺体保存用冷蔵庫が設備されているため、ドライアイスとの併用時の使用方法など、慣習的に行われているご遺体の冷却管理についても知識が必要だとお考えでした。
これまで、処置が行われたにもかかわらず、体液・血液が漏れ出ているご遺体や、素手で処置を行う人の姿をたくさん目にしてこられたそうです。

鼻・口への詰め物は、ブラインド操作になるため、鼻腔・口腔の構造を学習した後、医療マネキンを使ってピンセット操作を体験していただきました。誤った手技は、体液等が再び漏れ出ることや、ご遺体を傷つけてしまう危険性が起こります。
衛生面においては、アルコールを使った環境消毒を実施されているということで、有効かどうか、洗面所の手指消毒剤の配備についてなど、具体的なご質問を受けました。エタノールは、B型肝炎には効かないため、ご遺体やご遺体周辺環境には次亜塩素酸ナトリウム液を使用すること、高リスク体液が飛び散ったり、付着した場合にだけ使用し、普段は湿拭清掃と乾燥で良いこと、また使用直前に消毒剤を希釈すること、消毒剤の希釈方法など、科学的根拠に基づく葬祭業現場に有効な正しい感染予防対策を学習しました。

知識の大切さを実感され、手技の習得に励まれた2日間でした。どうぞ、これからもご遺体とご遺族のために、よりよいご葬儀にお役立ていただけることを願っております。大変お疲れさまでした。

■研修風景

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