皆様、こんにちは!
講師の橋本でございます。
本年度の振返りと次年度のご案内をさせていただきます。
本年度も無事に「遺体感染管理士認定資格養成講座」が終了致しました。
北海道から沖縄まで全国各地から、看護師、介護福祉士、福祉施設管理職の方にご参加いただきました。
誠に有難うございました。
2019年12月9日現在、「遺体感染管理士認定資格(DICM)」を取得された方は388名です。
「遺体感染管理士2種認定(DICM2種)」は84名です。
※12月10日以降に解答用紙返送の方は、2020年10日以降の合否通知になります。
「遺体感染管理士認定資格養成講座」では、エンゼルケアを感染予防の視点から学習していただきました。
エンゼルケアに携わる医療従事者・介護福祉士ならびにご遺族、葬祭業従事者など、ご遺体に携わる人たちの感染予防を含めエンゼルケアを学んでいただきました。
エンゼルケアは感染予防の視点から以下を学習しました。
エンゼルケアを行う際は、生体と同様に標準予防策を実施します。ご遺体に問題となる感染経路は接触感染です。具体的な対策としては、感染リスクの高低に関わらず、ディスポーザブルグローブの着用と終了後の手洗いが必須でしたね。高リスク体液との接触時の手洗いは消毒剤を用います。速乾性すり込み式手指消毒剤の使用ですが、日常手洗いと衛生的手洗いの違いを理解し、高リスク体液との接触時は消毒剤成分含有のアルコール製剤を用います。
加えて、わが国の墓地・埋葬法によると「…24時間が経過した後火葬…」ですから医療機関や福祉施設等からの帰宅後の感染予防として、ご遺体から、血液・体液・排泄物等が漏れ出ない処置(遺体圧迫固定法や鼻腔・口腔の詰めものなど)が必須です。
エンゼルメイクは、感染予防とは関わりませんが、ご遺族にとって医療者等による安らかなお顔は何よりの慰めです。ご遺体のメイク方法は、生体のメイクとは異なりますので、穏やかな表情に整える手法や手作りスキンケアクリーム使用のスキンケアを学習しました。活用してくださいね。
エンゼルケアは感染予防の視点から、帰宅後まで継続する看護ケアとして大切な看護技術です。
感染予防の視点に立ってエンゼルケアを実施する必要があります。
ご遺体を綺麗にしてお返しするのは当然大切ですが、弊社エル・プランナーは、それ以前に「感染予防の視点に立った死後ケア」の重要性を唱え続けて参りました。
これからは、医療機関において感染予防の視点に立ったエンゼルケア・マニュアルが実務上だけではなく、医療監査にも必要になると予想されます。そのため先んじて、2018年、2019年に、DICM資格者対象の「死後ケア・マニュアル作成研修」を開催しました。
エンゼルケア・マニュアルは、一度作れば終わりではありません。
情報を見直し適宜改定しましょう。