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2012/05/03

第2回「遺族ケア」「エンゼルメイク・エンゼルケア」講習会を開催しました。

第2回「遺族ケア」「エンゼルメイク・エンゼルケア」講習会を開催しました。
北海道、兵庫県、静岡県、長野県、神奈川県、東京都から参加いただきました。勤続年数が10年以上と、エンゼルケア経験が十分な看護師の方々のご参加が多かったように感じました。メイク&ケアのスキルアップや、エビデンスに基づいたエンゼルケアをきちんと学習したい、ご遺族への援助を学びたいといった動機からご参加くださいました。
また、看護専門学校教員の方々もご参加いただきました。教育指導のために、知識・技術の習得を目的として受講くださいました。
皆様大変熱心で、講師の細かな説明なども、漏らさずペンを走らせておられる様子が印象的でした。

■「遺族ケア」講習
本講習は、死亡直後のご遺族への援助を学習する講習会です。
ご逝去された患者様のご遺族の数だけ、個別の悲嘆があります。どのように対応するかは、その場に直面した人の感性に任されますが、遺族心理(死別時の家族に起こる特別な心情)を学習することで、対応の仕方への理解が深まったのではないかと思います。
看取りが行われた場合と、病状が急変した場合では、遺族対応は異なります。具体例をあげ実情に応じた、言葉かけを学習しました。特に、急変の連絡を受けて駆けつけたご遺族への対応の仕方については、詳しく解説させていただきました。

■「エンゼルケア・エンゼルメイク」講習
交差感染と従事者の安全を守るために、「死後処置を行う際は、標準予防策を実施する」という点や、帰宅後の感染予防対策という点には、―なるほどそういう考え方があったのか→だから高リスク体液等が漏れ出さないための看護技術が必要なのか―と、エビデンスに基づいた理論に納得されたご様子でした。
また、帰宅後に感染の危険がある事例を映像でご覧いただきました。口・鼻からの多量の出血によって、着衣が汚染された無残な姿に大変驚かれたようで、危機感を感じられたのではないでしょうか。本講習では、これからも、帰宅後の様々な事例をフィードバックします。帰宅後に悲惨な状態が起こらないためにお役立ていただきたいと、それがこの講習の目的であり弊社の願いです。
エンゼルケアの実習は、死後処置としての正しい圧迫固定法と、鼻の詰めものを行いました。吸収剤が鼻から出てきた事例を見て、吸収剤が出ないための詰めものの必要性にも気づかれたご様子でした。
エンゼルメイクの実習は、メイクマネキンを使用して行いました。身近にある材料や市販の口紅を利用して、シンプルに化粧ができることに驚かれたことと思います。アイブローは、ぼかしのテクニックに挑戦していただきました。これは、眉を描く時の失敗しない方法です。作りすぎず、瞼を閉じた顔(ご遺体)に似合う描き方です。高齢者の眉の薄い方のアイブローに役立ていただけることでしょう。
リップメイクは、年齢に応じた唇の描き方を解説した後、各自1体のマネキンに、年齢をイメージしてメイクしていただきました。受講いただいた男性看護師の方も、出来そうだとの感想をいただきました。
ご参加者の皆様、遠方からのご参加に感謝申し上げます。長時間にわたり、お疲れがあったにもかかわらず、最後まで熱心に受講いただきまして誠にありがとうございました。ご質問やご不明な点などありましたら、何なりとお問い合わせください。
ご遺族とご逝去されました患者様のために、今後の皆様のご活躍を心からお祈り申し上げます。

■講習風景(エンゼルケア・エンゼルメイク講習会の風景です)

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