7月7日 和歌山市で「遺族ケア・エンゼルケア・エンゼルメイク」講習会を開催しました。
須佐病院様、日本赤十字和歌山センター様、誠佑記念病院様、浜病院様など和歌山市をはじめ、奈良県、大阪市などの病院からご参加くださいました。
前日は、大雨強風に見舞われ天候を心配いたしましたが、講習会当日は雨が上がり、無事に講習会を催すことができました。
弊社(有)エル・プランナー主催の他府県講習会は、和歌山県が初めてです。本講習会は、葬祭業 (有)慶集社様の協賛により実現することができました。同社 専務取締役 平野氏が、地元和歌山市の医療従事者の皆様に、帰宅後の様子を知ってもらいたい、医療と葬祭業の役割を伝えたい、感染予防の視点に立った死後ケアを伝えたいとの熱望から開催する運びとなりました。
「病院から帰られてからの様子がわからない」これは、いつも医療者の皆様からいただく言葉です。
講習では、帰宅後の様子をご理解いただくために、出血・体液の流出などの事例を視聴していただき、「何故そうなるのかという理由と、だからこうしなければならない、こうすることが望ましい」と、(有)エル・プランナーオリジナルテキストを用いて解説させていただきました。
受講者様のご感想を紹介させていただきます。
・体液はほとんど出てくることはないと教わったので驚きました。
・自宅に帰られた患者さんの体がどうなるかを見ることができました。
・詰めものについて再考する機会となりました。
・シンプルなエンゼルメイクなら、誰もが実践できると思いました。
・詰め物、抜去痕の処置が勉強になりました。
・最近は詰め物をしないことがあると聞いていました。根拠に基づいた処置で、詰め物をする手技に関心をもちました。
・時間経過と共に、ご遺体に変化(体内ガスの発生、体液の浸出、血液の流出)が起こっていることに関心をもちました。
・ご遺族への言葉かけ(遺族ケア)が勉強になりました。
・今まで行っていた死後処置が誤っていたため、しっかり行う必要があると感じました。
・医療器具抜去部の死後処置が大変多い部署なので、カテーテル類や、注射針抜去部のドレッシング材の貼付方法や圧迫固定法について、正しい知識を得ることができました。
その他、エンゼルケアやエンゼルメイクの実習をしたかった等のご意見をたまわりました。
受講者様、貴重なご意見ご感想を賜り感謝申し上げます。また長時間の講演にも関わらず、熱心に聴講いただき誠にありがとうございました。どうか、ご遺体とご遺族のために「適切なケアと心のこもった言葉かけ」にお役立てください。
(有)慶集社様ならびに同社専務取締役 平野泰寛様のご尽力に心から感謝申し上げます。
平野氏は、弊社エル・プランナーのご遺体専門のメイクスクールを受講され、現在は和歌山市においてご遺体美粧衛生師としてご活躍されています。
弊社エル・プランナー主催の講習会は、講師側からの一方通行にならないよう心掛けております。本講習会に関するご質問などございましたら、何なりとメールにてお問合せください。
■講習風景