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2017/06/13

2017.5.18/6.9 岩手県看護協会様~遺族ケア・エンゼルケア・エンゼルメイク講演

この度、看護協会様からの3箇所目の講演依頼をいただきました。
千葉県看護協会様、三重県看護協会様、そして今回のご依頼の岩手県看護協会様となります。
岩手県看護協会様では、以前にもエンゼルケアの研修を開催されていたそうですが、この度所属の看護師の方々のご要望がとても多く、再度研修を企画していただいた経緯だそうです。
本研修は、同じ内容を2回、お話させていただきました。受講希望者がとても多く、250名弱の方々の受講があり、会場の都合上研修回数を分けての実施となりました。
そんな看護師の方々の意識の高さに、お役に立てればと思い、遺族ケア・エンゼルケア・エンゼルメイクについて5時間でのお話をさせていただきました。
遺族ケアでは、遺族の悲しみと感情の動きから、現状をアセスメントし、より遺族の今に寄り添えるアプローチとグリーフワークに向けての関わりをお話させていただきました。
エンゼルケアでは、最近私が全国へ講演に行かせていただくとかなりの頻度でご質問いただく「最新の情報は~」という件のお話から、「最新の情報が最善の方法ではない」という所を掘り下げ、根拠を持って現状最善の方法をお話させていただきました。また、それと共に、実際のご遺体の変化も事例として交えながら、必ず実施して頂かなくてはいけない看護技術としてのエンゼルケアをご説明させていただきました。
エンゼルメイクに関しましては、やはり亡くなられた方へのメイクという特殊性から、何をもって何のために行うのか、また結果として何を導き出したいか等を遺族ケアの観点と合わせ、お話させていただきました。
講演の中では、時折笑いあり、時折あまりの内容に静まり返る時もあり、また皆様が納得されているご様子で頷かれているご様子も見て取れました。
終了後のアンケートでも、皆様の満足度とご理解がとても評価を高くいただけて、一安心致しました。
現在は、様々な一般の方が亡くなられた方のお手当をさせていただいている現状です。
しかしながら、そうした方々はなにか資格があるわけでもなく、詳しく看護師の方々のような専門的な確立されたカリキュラムの元、学問を収めているわけでもありません。
そのため、看護師の方々ができない処置を一般の方々に出来るはずもないことをご理解頂き、ご家族様やご本人様の尊厳を守るためにも、看護師の皆様の最後のお手当が全てになることを、再認識いただきたく思っております。
今回の講演をさせていただきましたことで、皆様の最期の心を込めたケアに、少しでもお役に立てたなら幸いと思います。
この度は、本当にありがとうございました。
皆様のますますのご活躍、心よりお祈り申し上げます。

著 橋本 友希

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